なぜ今、障害福祉とWeb3なのか 【事業が生まれた背景】

なぜ今、障害福祉とWeb3なのか 【事業が生まれた背景】

2022/10/04

どうも、WellsTech / WAVE3の近藤です。

 

本日は、「なぜ僕らは今、障害福祉とwebを掛け合わせたサービスを作っているのか」についてお話します。

WellsTech株式会社が設立された理由や、株式会社WAVE3を設立した理由など、我々のバックグラウンドの話です。

WellsTech株式会社が設立された理由

僕には妻と娘がいるのですが、妻の妹に発達障害の子がいます。

就職やお仕事などは上手く出来ない子ですが、絵がべらぼうに上手で、寝食関係なくパソコンの前に居られる稀有な才能を持っています。

僕の妻も産まれる時に頭が子宮口に引っかかり、#ベリロンみたいな形状で誕生したらしく、それがきっかけで幼少期は重い”てんかん”に悩まされてました。

何回か本当に心停止して死にかけたそうです。

それが原因かはわかりませんが、最近ちょっと物忘れがひどく、アルツハイマー家系であることもあり、ちょっと不安です。

かくいう僕も結構な色弱があり(スプレッドシートの曖昧な色分けとか地獄)、もしかしたらみなさんと見えてる景色の色は全然違うかもしれません。

昔から多動的で、じっとしていられないのは今でも全然治ってません。

弟も昔から引っ込み思案で、今ではネットの中の民と化しています。(※web2)

…と言ったように、よくよく見てみると、僕の身の回りには”軽度の障害らしい何か”で溢れてました。ちょっとした生きづらさを感じている人が、周りにたくさんいたんです。

 

僕方も妻方もごくごく普通の中流家庭で、資産も事業も何も持ってない。

加えて、妻方には色々あって”親戚”と呼ばれる類の人がゼロに等しく(これは未だに謎なのですがマジで親類がほとんどいない)、向こう方の家族に何かがあったら、それを全て背負うのは、僕の家側の長男である僕です。

妻の妹も基本的には働けない。

このような背景から、漠然とした不安感がずっとありました。

これはなんとかしないと、なんかヤバそうな未来が待っていそうな気が。

同時に、このような境遇の家庭って日本中にたくさんあって、将来に不安を抱えてるけど、選択肢が無くて困ってる方も沢山いるのだろうなと感じました。

 

就労継続支援との出会い

そんな事をもやもや考えてる中、「就労継続支援」という、障害者の方の仕事を支援する事業の存在を知りました。

さまざまな理由があって上手く社会に馴染めなかったり、就職そのものが合わなかったりする方に仕事を提供し、それを支援する事業です。

 

調べていく中で、多くの事業所で行われている仕事が似通っており、いわゆる「単純作業」である事を知りました。

公園掃除とか、チラシの袋詰めとか、そういった類の仕事です。

もちろんこの仕事は社会にとって必要であり、良い悪いの話では一切無いのですが、テクノロジーの流れと時流を考えて行くと、今後はAIやロボットがそんな仕事を取って代わってしまう可能性は大いにある。

そうなると、今この障害がある方々が行っている仕事って、じきに消えてしまうのではないか?と、危機感を持ちました。

そこで「僕らが得意なWebワークを、障害者就労継続支援に取り入れられないか?」と思い、模索を開始しました。

僕は飲食店の運営からコンサルティング、Web関連事業まで色々とやってきた事もあり、ある程度のWebに関する知識はありましたし、経営者、フリーランス、Web周りの友人も多い。

このリソースをフルに活用すれば、Webに楽しんで親しめる面白い事業所が作れるのでは、と思って、いろんなメンバーにご協力頂きながら、平山と共同創業した「WellsTech株式会社」にて、2021年12月にオープンさせたのが「GIF-TECH’s」です。

 

雇用関係を結ばない、労働時間や雇用関係による縛りの少ない自由な形にしたく、就労継続支援は”B型”を選びました。(“A型”は雇用関係が発生する形式)

今まで障害者就労支援先の選択肢の少なかった方々が、綺麗なオフィスでじっくりとWebワーク、様々なITスキルが学べて、力をつけて、自分の人生を前に進めるキッカケにできるような事業所を目指してます。

有難いことに通所してくださっている方々からはご好評の声をいただいており、みなさん驚くほどの成長スピードでWebスキルを習得していっています。

普通に外注さんとしてランサーズとかで働けるレベルになった方や、自身でブログを立ち上げて広告収益を獲得し始めた方までいます。

いつか義理の妹(この事業スタートの発端といってもいい)にもうちに通って欲しいなと思い打診してるのですが、障害者手帳を取得するのがどうしても嫌らしく、未だ実現せず。(笑)

いつか通ってくれるようになると良いなーと、密かに思ってます。

Web3の波

そんな中、世界にはWeb3の波が押し寄せます。(NFTとかメタバースとか言われてるアレらを総称したのが”Web3”だと思ってください)

2017年頃からビットコインやイーサリアムを買ったり触ったりしてた身として、この波はなんとかして自分の事業に活かしたいところ。

そして我々Webワーク特化型の就労継続支援に在籍してくれている方々には、このWeb3の恩恵をなんとか享受させてあげたい。どんな形であれば障害福祉にWeb3を取り入れられるかの模索を始めました。

そんな中、日本最大手のWeb3メディア『CoinPost』の創業者の1人が、僕の中学校の同級生であったというミラクルに遭遇しますw

早速事業説明をしたところ、我々の想いにとても共感してくれ、トントン拍子で話が進んで、2社で合弁設立したのが「株式会社WAVE3」です。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000084149.html)

Web3の”波”に障害福祉業界だって乗ってやんぞ!!テクノロジーの速度に負けないぞ!!という想いから、この社名にしました。

 

この新設会社の役割は、「障害福祉業界」と「Web3業界」の橋渡し役といったところ。

両業界のプロである2社が組んで、知見とリソースを良い感じにミックスし、障壁の非常に高い両業界の”翻訳機”的な立場になれるのではないかと考えてます。(福祉業界はWebに疎いし、Web業界は社会福祉に疎かったりして”壁”がある)

色々考えてる事業はありますが、ひとまず株式会社WAVE3が仕組みと座組みを整え、GIF-TECH’s内にて試験的に取り組み始めたのは

 

「GameFi」×「障害者就労支援」の領域。

 

こんなのもうやるっきゃないでしょ、くらいに相性のいい仕組みになると考えてます。

 

先日も、日本初のGameFi最大手企業「DEA社」さんとの合同プレスリリースを出させて頂きました。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000106297.html)

福祉とWeb3が繋がった瞬間を噛み締めた、自分的に歴史的なリリースでした。(DEA様マジでありがとうございます)

 

最後に

とまぁこんな感じの経緯で、今の僕らがあります。

日々生まれる様々な問題を抱えながらではありますが、ググっても出てこない新しい形に挑戦してるので、問題は付き物で当然。

まずは僕らが出来ることから、手の届く方々をしっかり幸せに出来るように、福祉の業界を少しでも前進させられるような活動をしていく所存です。

連携、提携のご提案などいつでもウェルカムですので、お気軽にDMくださいませ。

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