薬剤師の自分がなぜWeb3に魅力を感じたのか【asatteの場合】
自己紹介
はじめまして、asatte(@miyabymu)と申します!
本業は薬剤師として働いたり、薬局のマーケティング支援をしたり、健康食品やサプリメントのデータベースを活用した事業をしています。
web3業界では、web3フットサル部(Discordはこちら)の立ち上げ運営、NFTプロジェクト「HeartFriends」(Twitter、OpenSea)のFounder、その他複数のNFTプロジェクトの立ち上げに関わっております。
〜経歴〜
・大学生時代に薬剤師国家試験対策のYouTuber「あさって」として活動
・2020年 薬剤師免許取得
・1年間薬局薬剤師業務をしながらm3.comにて記事を執筆
・2021年 フリーランスに転身後、飲食関係のSNSマーケター、PCRセンターの事業立ち上げ、法人営業、SNS動画の企画職を経験し、医療業界以外のビジネスを広く知る
・2022年 株式会社ヤクドウを設立し、薬局のマーケティング支援事業を行うも、市場の小ささを痛感
・web3の盛り上がりと理念に可能性を感じて参入し、現在に至る
そもそもweb3とは?web3を知るには、web2を知る必要がある
本題に入る前に、「web3とはなんなのか」ということをweb2との比較をしながら軽く説明しておこうと思います。
web2では、メガテック企業と言われる Meta社やGoogle社、Twitter社などがwebプラットフォーム事業を展開することで、この世の中は大変便利になりました。
しかし、これらのプラットフォームでは、私たちユーザーの投稿した内容や購買行動に関わるデータを企業が保持していることで、様々な問題が生じてきました。
例えば、YouTuberのヒカキンさんは動画から広告収入を得ていますが、動画の所有権はGoogle(YouTube)側にあるため、Googleが削除すると決めれば削除できますし、広告を止めたければいつでも止めることができます。
ヒカキンさんがどれだけ有名人だろうが、YouTubeが広告を載せないと決めれば、YouTubeからの収益はゼロになるわけです。
また、アメリカのトランプ氏はTwitterアカウントを凍結させられたことで有名ですが、一国の大統領であったトランプ氏がTwitterという国よりもはるかに小さい組織形態である株式会社に発言権を奪われる事態になっているわけです。
これはweb2の特徴である「中央集権的な管理構造」に由来します。
権力や権限がプラットフォーム側に偏りすぎているわけですね。
この仕組みのアンチテーゼとして登場したのがweb3です!
web3は、web2のアンチテーゼだ!
いよいよ本題のweb3です!
web3では、今までのメガテック企業のようにデータや情報の管理権限を一点に集中させるのではなく、分散化させようという概念です。
ヒカキンさんが投稿した動画はヒカキンさんの所有物になるわけです。最高ですね!
web3にはそのほかにも利点が盛りだくさんです。
例えば、利益も分散化することができるため、一人で利益を総取りするのではなく、協力してくれた人に広く還元できます。
この仕組みを可能にするために、ブロックチェーンという技術が必要不可欠だったりするのですが、他の記事で詳しく取り上げているので、今回は難しい話はやめておきましょう。笑
私はweb3の「みんなで協力して分け合おうよ!」という世界観が大好きなのです。
思い返してみれば、私の心は昔からweb3的でした。
何事も皆で協力して楽しさも苦労も報酬も分け合うのが好きなので、web3という世界を初めて知った時は「これがしたかったんだ!」と興奮したのを覚えています。
DAOってなんだお?薬局業界でDAOは可能なのか
web3が薬局業界でどのように浸透していくのかを一部想像してみましょう。
web3の中には異なるいくつかの業界が混じり合って存在しています。暗号通貨、NFT、DAO、メタバースなどがそれらに当たります。
それぞれの業界ごとに薬剤師・薬局業界に影響を与えうる要素はあるのですが、この記事ではDAOの分野について深掘りしていこうと思います。
DAO(Decentralized Autonomous Organization)とは、「分散型自律組織」の略で、チームメンバー全員が意思決定に参加し、目標達成のためにそれぞれが自身の役割を果たすといったボトムアップの組織です。
株式会社のように上層部が意思決定を行い、命令系統で社員が動くトップダウンの組織と対比で語られることが多いです。
薬局業界はトップダウンの構造が多く、それがよく機能している点もあれば、DAOのような組織形態を取り入れることでさらに良くなることもあるかもしれません。
ただ、ここで忘れてはいけないことは、DAOを導入するかどうかは「手段」でしかなく、「目的」になってはいけないのです。
なんでもかんでもDAOにすれば良いわけではないということですね。
また、DAOを目指して組織を作っても、初期はトップダウンで方針決定をしたり、仕組みを作っていかないと後々DAOが上手く機能しません。
このようにDAOを作るにしても合う合わないがあったり、トップダウンからボトムアップに切り替えていくフェーズがあったりと一筋縄にいかないことは確かです。
とはいえ、弊社でも既にDAO的に動かしている事業があり、日々難しさと面白さを感じていて、取り組んでいて楽しいです!
DAOについて相談したい方や共に何かしたい方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡いただければと思います。
共に薬剤師・薬局業界をより良くしていけたら嬉しいです!